ホーム > お知らせ > たむらの稲作情報 第3号
最新の1ヶ月予報では、5月の降水量はやや少ない予報です。
水の有効利用を図るために 再度、畦や水尻からの漏水がないか、確認しましょう。
また、除草剤を適期に散布しましょう。
1. 田植え後の水管理について
(1)浅水管理
・活着後は、日中3~4cmの浅水で止水し、日中の水温上昇をはかりましょう。日中と夜間の水温較差が大きい方が分げつが促進され、有効茎の早期確保につながります。
(2)土壌還元対策
・田に入ると泡が出たり、臭いニオイがしてイネの生育が悪い場合には、3~4日間落水しガスを抜きましょう。
(3)藻類・表層剥離対策
・藻類や表層剥離は繁茂すると水温を下げたり、イネに絡みつく、苗を押し倒すなどにより、害を与えます。
・藻類や表層剥離の発生が多い場合は、落水して田んぼを干すか、または、湛水状態で専用剤(モゲトン粒剤)の散布を行いましょう。
2. カメムシ対策について
(1) ほ場内残った雑草の種類によって除草剤を選択し、適期に防除する
・昨年は5月中旬以降気温が高く推移し、雑草の発生が早く、ノビエが残草しているほ場が散見されました。また、田村管内では、例年、クログワイ、シズイ、オモダカなどの多年生雑草の残草が多く見られます。
・ほ場内のノビエ、ホタルイ等の雑草は、斑点米カメムシ類の増殖場所になるので、残草がないようしっかり防除しましょう。
適用雑草 | 薬剤名 | 使用時期 | 使用量 | 使用方法 |
---|---|---|---|---|
ノビエ | ヒエクリーン1キロ粒剤 | 移植後15日〜ノビエ4葉期まで (収穫45日前まで) | 1kg/10a | 湛水散布 |
クリンチャー1キロ粒剤 | 移植後7日〜ノビエ4葉期まで (収穫30日前まで) | 1kg/10a | 湛水散布 | |
移植後25日〜ノビエ5葉期まで (収穫30日前まで) | 1.5kg/10a | |||
クリンチャーEW | 移植後20日〜ノビエ6葉期 (収穫30日前まで) | 100ml/10a(25~100L/10a) | 湛水散布または落水散布 | |
ノビエ + 広葉 |
フォローアップ1キロ粒剤 | 移植後15日〜ノビエ5葉期(稲4葉期以降)(収穫 60 日前まで) | 1kg/10a | 湛水散布 |
クリンチャーバスME液剤 | 移植後15日〜ノビエ5葉期 (収穫50日前まで) | 1000ml/10a(70~100L/10a) | 落水散布またはごく浅く湛水して散布 | |
広葉 | バサグラン粒剤 | 移植後15~55日(収穫60日前まで) | 3~4kg/10a | 落水散布またはごく浅く湛水して散布 |
バサグラン液剤 | 移植後15~55日(収穫50日前まで) | 500~700ml/10a(70~100L/10a) | 落水散布またはごく浅く湛水して散布 | |
クログワイ、シズイ | ハイカット1キロ粒剤 | 移植後15日〜ノビエ3.5葉期(収穫60日前まで) | 1kg/10a | 湛水散布 |
アトトリ1キロ粒剤 | 移植後20日(稲5葉期以降)〜ノビエ4葉期(収穫45日前まで) | 1kg/10a | 湛水散布 |
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(2) あぜ道畦畔の草刈りは出穂10日前まで
・水田畦畔や遊休農地のイネ科雑草は、斑点米カメムシ類の増殖場所です。
計画的に除草を行い、斑点米カメムシ類を増やさないようにしましょう。
ただし、7月下旬以降に畦畔の草刈りをすると、カメムシは住処を求めて、水田内に移動するので、7月下旬は草刈りを行わないようにしましょう。
3. イネドロオイムシの追加防除について
・イネドロオイムシの発生が多いほ場では、追加で下記の薬剤を散布しましょう。
スミチオン粉剤3DL
Mr.ジョーカー粉剤DL
トレボン粒剤
〜農薬は使用上の注意(ラベル)をよく読んで正しく使いましょう〜