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稲作情報 2019.08.07

たむらの稲作情報 第6号

・7月の低温・寡照の影響により、例年に比べ、出穂が遅くなっています。
・イネの生育状況に合わせて、斑点米カメムシ類や紋枯病の防除の徹底をしましょう。
・イネの生育及びほ場条件に合わせた水管理を行いましょう。

1. 管内の出穂状況

平年(前5カ年の平均)に比べ、出穂が遅くなっています。出穂状況は、下記のとおり。
《参考》今年の出穂期(調査地点の出穂期であり、移植日等で地域間差があります。)

・ひとめぼれ(小野) 8月7日(平年比+4日)・チヨニシキ(常葉)8月7日(平年比+2日)

・コシヒカリ(三春) 8月11日(平年比+2日)・里山のつぶ(船引)8月5日(昨年比+5日)

2. 斑点米カメムシ類の防除について

近年斑点米カメムシ類の被害が多く、本年も被害が心配されます。

薬剤防除はタイミングを逃さないことが重要です。

(防除対策)

・斑点米カメムシ類の散布剤による防除時期は、「穂が出そろってから7日後(乳熟期)」と「その7〜10日後」の2回散布が基本です。

カメムシに登録のある箱施薬(デジタルメガフレア箱粒剤、Dr.オリゼスタークル箱粒剤 OS 等)を使用している場合でも、斑点米カメムシ類の発生が多い地域では、 散布剤による追加防除を行いましょう。

斑点米カメムシ類に効果のある農薬一覧

農薬名 10a当散布量(使用液量) 使用回数 使用期間
kg/10a
スタークル液剤10 ※ 1000倍(60〜150L) 3回以内 収穫7日前まで
スタークル液剤DL ※ 3kg 3回以内 収穫7日前まで
MR.ジョーカー粉剤DL ※ 3〜4kg 2回以内 収穫7日前まで
スミチオン乳剤 1000倍(60〜150L) 2回以内 収穫21日前まで
キラップ粉剤DL 3〜4kg 2回以内 収穫14日前まで

※蚕毒が強いので、使用可能地域を確認の上使用しましょう。

3. 今後の管理のポイント

(1)水管理

出穂以降は、水切れと根腐れに注意し、間断かん水(※)を行いましょう。
登熟期の水不足は、粒の肥大抑制に加え、背白粒・基部未熟粒・胴割米を発生させ、品質低下
になります。
刈り取り作業時の作業効率を考え、早めに落水する傾向にありますが、早期落水は整粒歩合 を低下させます。落水時期は出穂後30日前後が目安です。
※間断かん水:湛水状態と落水し田面が露出した状態を数日ごとに繰り返す水管理。

(2)刈り取り適期の目安

①達観

ほ場全体を見渡し、平均的な株の穂で判断します。
85~90%の籾が黄化した時期が刈り取り適期。

②積算気温

ひとめぼれ・チヨニシキ等... 950〜1100 °C
コシヒカリ ... 1000~1200 °C

刈り取り時期の目安 (船引アメダスの平年値を利用)

出穂期
7/25 7/31 8/5 8/10 8/15
950°C 9/5 9/12 9/19 9/25 10/3
1000°C 9/8 9/15 9/21 9/28 10/6
1100°C 9/13 9/20 9/27 10/5 10/13
1200°C 9/17 9/26 10/5 10/12 10/21

※出穂期から平年の日平均気温を積算した。
※最終的には穂の黄化状況から判断する。

適期刈り取りを行いましょう!
刈り遅れると、胴割米や着色米(薄茶米)が増加し、品質低下を招きます。

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本県で被害の多い代表的な斑点米カメムシ類のアカスジカスミカメ(成虫)。体長約 5mm でほ場で確認するのは困難。本県で被害の多い代表的な斑点米カメムシ類のアカスジカスミカメ(成虫)。体長約 5mm でほ場で確認するのは困難。
斑点米カメムシ防除の基本斑点米カメムシ防除の基本
刈り取り適期の目安刈り取り適期の目安
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