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稲作情報 2019.09.06

たむらの稲作情報 第7号

・出穂は遅れましたが、刈り取り適期は平年並の見込みです。刈り遅れに注意しましょう。
・今年はぬかるんだほ場が多いことから、丁寧な乾燥調製作業をお願いします。

1. 刈り取り適期の目安

(1)達観

ほ場全体を見渡し、平均的な株の穂で判定する。
85~90%の籾が黄化した時期が刈り取り適期

(2)積算気温

ひとめぼれ・チヨニシキ等... 950~1100 °C
コシヒカリ ... 1000~1200 °C

刈り取り時期の目安(アメダス地点:船引 )

積算気温 出穂期
7/31 8/5 8/10 8/15
950°C 9/9 9/16 9/24 10/2
1000°C 9/12 9/19 9/27 10/6
1100°C 9/17 9/25 10/4 10/13
1200°C 9/23 10/1 10/11 10/20

※9月4日までは実測値、それ以降は平年値を用いた。。
※最終的には穂の黄化状況から判断する。

適期刈り取りを行いましょう!
刈り遅れると、胴割米や着色米(薄茶米)が増加し、 品質低下を招きます。

2. 刈り取りに向けた準備

(1)機械の点検・整備

ア コンバイン等、刈取時に使用する機械の点検作業を行いましょう。

イ 収穫作業の前に、機械や設備の清掃を行いましょう。

(2)ほ場内の確認

ア ほ場に空ビン等異物が無いかを確認し、ガラスや金属片等の混入防止を図りましょう。

イ ぬかるむほ場は作溝する等、地耐力の向上に努めましょう。

3. 乾燥・調製について

(1)乾燥について

ア 収穫した生籾を放置すると発熱して変質米の原因になるので、刈取り後すみやかに乾燥機に入れ、張り込み送風を行いましょう。

イ 乾燥機の乾減率は毎時0.8%以下とし、仕上げ水分は15.0%となるようにしましょう。

ウ 倒伏した稲や未熟粒の多い稲などを機械乾燥する場合は籾水分のバラツキをなくすために、 二段乾燥を行いましょう。二段乾燥とは、籾水分が18%になったら、5~6時間バーナーを止め、テンパリングを行う方法です。

エ 過乾燥は、胴割米の発生・砕粒の増加・光沢の低下等品質低下のもととなるので、乾燥しすぎないように十分注意しましょう。

(2)今年も全量全袋検査を実施します。

中干しができず、ぬかるんでいるほ場、倒伏したほ場では、くず米等に土壌が混入するリス クが高まります。いつも以上に丁寧な乾燥・調製を行い、安全・安心なお米を消費者のもとへ 届けましょう。

4. 来年度の作付に向けて、収穫後からできること

今年は、ガス障害により茎数が確保されないほ場が多く見受けられました。原因は、入水までに、稲わらが分解されていないことです。来年度のガス障害対策として秋耕を行いましょう。
収穫後速やかに稲わらをすき込むことで、わらの分解促進が進みます。
また、石灰窒素や米ぬか等のわら腐熟促進資材をすき込む時に散布すると、より早く稲わらが分解されます。

稲わらと併用する添加資材の施用基準

肥料または資材の名称 施用量(kg/10a)
石灰窒素または硫安 10〜20
米ぬか 60〜120
発酵鶏糞 40~80

稲わらを持ち出しているほ場については、
秋にたい肥を散布し、地力の維持・向上に努めましょう。

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