 
いわき梨ブランド力強化目指す 高糖度の「甘太」初出荷
 当JAいわき梨部会は10月1日、晩生の品種「甘太(かんた)」350㌔を初出荷しました。甘太の出荷は当JA管内で初めてで、いわき市内のJA農産物直売所や各市場で販売します。
 甘太の生産者は県内外で少なく、消費者や市場において需要があるということから同部会での栽培を開始しました。
 甘太は「王秋」と「あきづき」を交配して育成され、2015年にできた新しい品種。甘く果実肥大が良く、栽培が簡単であることから甘太と名付けられました。平均糖度は13.5~14度と高く、平均果重は500gと大玉傾向で、柔らかい果肉と適度な酸味が特徴。今年は暑さの影響を受けましたが、甘みが凝縮され品質は良好です。
 現在、同部会では37人が植栽50㌃、成園約10㌃で栽培しています。部会員1人当たり1㌶を目標に、甘太の苗木3本を配布し、さらなる生産量の拡大を図っています。 
 同部会では、梨農家の後継者や研修生の栽培技術の向上を図ることを目的に、今年3月に「いわき梨部会担い手育成会」を設立し、いわき梨のブランド力強化や、産地拡大を目標に取り組んでいます。
 同育成会の長谷川順一会長は「甘太は名前に負けないような高糖度の梨。ぜひ多くの人に食べていただきたい」と話しました。
 
 
 
 
