
伝統野菜 阿久津曲がりねぎ収穫最盛期
当JA郡山地区管内の郡山市阿久津地区では、同市の伝統野菜「阿久津曲がりねぎ」の収穫作業が最盛期を迎えています。
阿久津曲がりねぎは、「甘い」「やわらかい」「うまい」の三拍子揃った伝統野菜。120年ほど前から同地区で栽培が始まったとされ、その名の通り弓なりに曲がっているのが特徴です。春に植えた苗を夏場に掘り起こし、一本一本手作業で斜めに植え替える「やとい」という作業を行うことで曲がった形に成長します。やといをすることで、柔らかく甘味が強いネギになります。
阿久津曲がりねぎは、一般のネギに比べ、うま味系アミノ酸(グルタミン酸、アスパラギン酸)が約1.8倍多く、糖度は1.7倍高い特徴があります。
種子の保存や品質の統一に取り組む阿久津曲がりねぎ保存会が登録を申請し、2022年に、農林水産物や食品の地域ブランドを知的財産として保護する「地理的表示(GI)保護制度」に登録されました。
保存会の会長を務める橋本昌幸さんは、「今年度は夏場の猛暑の影響で生育が止まってしまったが、味は例年通りおいしく仕上がっている」と話しました。
今年度の出荷者は5人で、郡山市の当JA農産物直売施設「あぐりあ」や市内のスーパーで販売しています。出荷は来年の2月末まで続く予定です。