
豊かなむらづくり顕彰受賞報告 堀越集落
福島県と福島民友新聞社が主催する2024年度「豊かなむらづくり顕彰」のむらづくり部門で田村市の「堀越集落」が表彰されたことを受け、一般社団法人ほりこし創生会の佐藤松美代表理事と株式会社ほりこしフォーライフの佐藤正典代表取締役が2月10日、郡山市の当JA本店に訪れ受賞報告を行いました。
この顕彰は、魅力ある農村漁村づくりに励む県内の農業団体をたたえ、1981年に始まり今回で43回目です。
今回受賞した「堀越集落」は、田村市船引町堀越地区において、全世帯が参加する「法人2階建て方式」による集落営農の仕組みを構築し集落営農に励んでいます。従来の3つの任意組織(堀越営農組合、堀越生産組合、ほりこし創生会)を再編し、同会と同社が2017年に法人化し誕生しました。
1階の公益部門は同会が担い、「地域資源管理法人」として位置づけられています。同地区の農家および非農家の全住民が会員となり、農地の利用調整や多面的機能支払交付金を活用した農道、水路、ため池等の保全活動、会員農家の営農を支援する水稲苗の供給や草刈り機等農機具の貸し出しを行っています。また、補助金の受け皿や農地中間管理事業の地域集積協力金の管理、各関係機関との交渉役を担っています。
2階の営農部門は同社が担い、同会に農地利用の調整を行った後、借り手のいない水田は農地中間管理機構を通じて借り受けています。水稲作付面積は集落全体の約6割を占めており、水稲収穫調整などの作業受託、同会からの水稲育苗作業と牧草栽培の受託、同社生産米を活用した三五八(発酵食品)の製造・販売にも取り組んでいます。
堀越集落の法人2階建て方式は、むらづくりの先進的なモデルとして、県内外の視察を受け入れ、地域農業の発展と地域活性化に大きく貢献しています。
報告を受けた当JAの志賀組合長をはじめとする役職員らが、地域と農業に大きな貢献をしていると受賞をたたえました。
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受賞報告をした同会の佐藤代表理事(中央)と同社の佐藤代表取締役(中央左)