
ピーマンに凍霜害 二重被覆も防ぎきれず
福島県では4月5日、放射冷却の影響で強い霜が降り、当JA管内では定植前後の農作物に被害が出ました。7日午後2時までに、田村市で定植前後のピーマン苗やスナップエンドウなど計12・5㌃の被害を受け、当JAでは被害把握を急ぎ、支援に取り組みます。
田村市常葉町でピーマンを栽培する渡辺明生さんは5日、仮植していた定植前のハウス用・トンネル用のピーマン苗の計600本が被害に遭いました。渡辺さんは、今年度初めてハウスでの作付けを計画しており6日の定植を予定していましたが、4日に発令された霜注意報により降霜を想定し、ハウス内で防霜資材を二重被覆し対策していました。しかし、降霜後の急激な気温上昇により、苗が霜に焼けてしまいました。今後は当JAの育苗センターから苗を確保し、4月下旬以降、トンネルや露地に定植し様子を見ていきます。渡辺さんは「育苗もハウス苗での作付けも初めてで、試練だと思った。天候の影響を身をもって学んだ」と話しました。
被害状況の確認で現地を訪れた当JAたむら統括センターの神山布久統括部長は「JAとしても被害状況を把握し、本店と連携しながら今後の支援策を早急に検討してまいりたい」と話しました。
当JAでは、3月24日に防霜対策本部を設置しており、現在被害状況の確認を進めています。今回の霜害を受け、今後の対応策について協議を行い対策を講じていきます。