たむら地区園芸部会設立30周年

 設立30周年を迎えた当JAたむら地区園芸部会は4月11日、田村市の迎賓館辰巳屋で、たむら地区園芸振興大会を開きました。部会員、県、各市場、資材・農薬メーカー、JA役職員ら約100人が出席し、地域農業の維持拡大に向け誓いを新たにしました。
 同地区は阿武隈山地に属する中山間地域で、かつては葉たばこ、養蚕が盛んな産地でした。平成に入り、農業情勢は大きく変化し農産物の輸入自由化等の影響を受け、これらに代わる作物の導入が進められてきました。現在ではピーマンをはじめ、インゲン、トマト、ナスなどの夏秋野菜の栽培が盛んで、同園芸部会の部員数は480人を超えています。部会の設立により、地域に合った栽培技術、生産者間の交流が図られ、地域の園芸振興を進める上でも重要な役割を担っています。
 2025年度は主要野菜の生産基盤の維持拡大や異常気象下においても安定した品質・収量確保に対応した技術等導入を図ることなどを重点取組事項とし、販売目標額は11億3400万円を目指します。 
 同大会では同園芸部会の黒羽徳三部会長が「部会一丸となり、たむら地区の良質な野菜を全国に出荷していきたい」とあいさつ。当JAの蒲生幸夫専務は「たむら地域における持続可能な農業と農業者の所得向上に繋がる取り組みを進めていく」と話しました。
 各市場からは「品質の評価は高く、特に猛暑の近年ではさらに評価されている。夏秋野菜が作りにくい状況である中、たむら地区への期待は大きいことから、安定した出荷量の確保とより品質に注意した出荷が必要」との意見があがりました。
 その後、㈱西友の生鮮食品部青果吉川和美さんが「バイヤーから選ばれる産地とたむら地区に求める青果物について」と題して記念講演を行いました。
 その他、肥料・農薬・資材等の紹介、営農相談ブースを設け、参加者は必要な資材の見学や今後の営農相談をしました。
 大会の参加者には、30周年を記念して作成したトートバックを先着でプレゼントしました。

前の記事
次の記事
一覧へ戻る

PAGE TOP