1団体2個人が受賞 いわき市農林業賞

 いわき市は1月30日、同市のクレールコートで2024年度いわき市農林業賞表彰式を開き、市農林業の発展や農村社会の近代化に意欲的に取り組み、顕著な実績をあげた1団体2個人を表彰しました。
 個人・団体の部に小川保夫さんと㈱小川きのこ園、青年の部に大楽浩司さんが受賞しました。
 小川さんは、水稲を中心にオクラや菊を生産しており、水稲は18.5㌶の圃場に県のトップブランド米「福、笑い」などの主食用および飼料用米を作付けしているほか、8㌶の作業受託を担っています。収穫した米は、当JAに出荷されています。また、スマート農業技術を導入し、作業の省力化を図っているほか、地元住民の雇用を行い、後継者育成に取り組んでおり、地域農業の中心的存在となっています。
 ㈱小川きのこ園は、年間約83万個の菌床しいたけを生産しています。6次化商品を開発するなど独自に販路を拡大し、地産地消の普及啓発に取り組んでいるほか、東日本大震災以降、出荷制限や風評被害により原木栽培が困難な中、施設栽培による安定した生産体制を確立し、同市のきのこ類の生産量増加に大きく貢献しました。廃菌床を堆肥化させ、地域農業者へ活用の推進を行い、環境に配慮した取り組みに励んでいます。
 大楽さんは、47㌶の圃場でコシヒカリの作付けを行い、地域の担い手として31㌶の作業受託を担うなど、大規模な農業経営で同市農業の振興に寄与しています。同市四倉町狐塚地区の資源保全会の構成員として、農地保全や資源向上に尽力しており、地域の若手農業者の模範的な存在となっています。

  • 個人・団体の部で受賞した小川保夫さん(中央右)
    個人・団体の部で受賞した小川保夫さん(中央右)
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