サツマイモ苗を楽しく植え付け ふくしまゴールド苗植会

 大阪府の白ハト食品工業㈱が復興支援の一環として設立した白ハトグループの㈱福島しろはとファームは5月17日、楢葉町の楢葉町甘藷貯蔵施設で「おいも株オーナー制度 ふくしまゴールド苗植会」を開きました。同制度は、サツマイモの権利者(オーナー)になれる制度で、同グループでは2004年から、同社では2020年から開始しました。
 苗植会には、町内外から申し込んだオーナーや、当JA、楢葉町、東京電力ホールディングス㈱など関係機関から約60人が参加し、サツマイモの苗を植え付けました。
 苗植会で植え付けたのはオリジナルブランド「ふくしまゴールド」。圃場での作付けを予定していたが当日はあいにくの雨となり、参加者は同社社員の指導のもと、鉄コンテナ10基に約80本の苗を植え付けました。今後は、同社で栽培管理を行い、10月に収穫祭を開く予定です。
 同社の二宮末巳専務は「白ハト食品工業㈱は大阪・関西万博で、楢葉町のサツマイモ苗を眺めながらスイーツなどが楽しめる飲食店を出店した。今後も同町がサツマイモの産地として定着するために取り組んでいく」とあいさつしました。苗植会に参加した当JAの高野順復興専任理事は「皆で力を合わせて楽しくサツマイモを植えよう」と話しました。
 同町では、当JAふたば地区楢葉町甘藷生産部会がサツマイモの産地化に取り組み、昨年度は部員46人が26㌶に作付けし、販売金額は3134万円を記録しました。収穫したサツマイモは同社に全量販売し、世界最大級の同貯蔵施設でキュアリング処理後、最適な環境で熟成。同社グループ企業の加工工場で加工されるほか、楢葉町特産品開発センターへ出荷され、干し芋や芋けんぴなど同町の特産品として加工されます。

  • 苗を植える高野復興専任理事(左)
    苗を植える高野復興専任理事(左)
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