パプリカを夏野菜の定番に 郡山からパプリカ発信!!
ハンガリー出身のフォーリアン・バラージュさんは郡山市でパプリカ栽培を行う株式会社FORIANを営み、ハンガリーで主流品種の「TVパプリカ」をメインに栽培しています。
パプリカは、ハンガリーではメイン料理としても使われている食材で、なくてはならない野菜です。その中でも「TVパプリカ」は食卓に欠かせない存在で、日本市場へ適応させ、夏野菜の定番化を図ることを目標に栽培しています。
フォーリアンさんの家系は代々農業を営んでおり、パプリカ栽培のノウハウを受け継ぎ、日本市場開拓の土台を培ってきました。オーストラリアの専門学校を経て料理人をしていた時に郡山市出身の佳余子さんと結婚。二人はオーストラリア暮らしを経てコロナ禍を機に日本へ移住し、2024年1月に夫妻で株式会社FORIANを設立しました。
同社は現在5品種、約3500本のパプリカを栽培しています。中でもTVパプリカは2000本を占めています。TVパプリカは肉詰めに適し、肉の旨味を引き立てると同時に油との相性も良い品種です。日本人の嗜好に合わせ、水分量や肥料配分を日々見直し、味と品質の両立を追求しています。
また、フォーリアンさんは「収穫に時間を要し、安定した大量供給が難しく、コストが高くなるため、省力化しコストを抑え流通させることが継続的な課題」と話します。
同社のパプリカは、郡山市内の当JA直売所などで購入することができます。商品PRのため自作のポップも作成しており、今後は日本人の食卓に寄り添う新たな食体験を提案するために、料理提供も視野に入れています。
フォーリアンさんは「パプリカが日本でもっと主流の夏野菜になってほしい」と意欲を燃やしました。